新年、あけましておめでとうございます!!

今年もよろしくお願いします♬

令和最初のお正月。

元旦に一番最初に飲むお酒といえばハイ!! お屠蘇(おとそ)です!!

「お屠蘇」とは、酒やみりんで屠蘇散(とそさん)を浸け込んだ一種の薬草酒で、一年間の邪気を払い、長寿を願ってお正月にいただく祝い酒。

屠蘇の「屠」は「屠(ほふ)る」、「蘇」は「病をもたらす鬼」という意味で、すなわち鬼退治となります。

お正月にお屠蘇を飲む習慣は中国で始まったようです。

日本には平安時代、嵯峨天皇の頃に宮中の正月行事として始められ、江戸時代には一般に広まったとのこと。

「屠蘇散」の中身は、いわゆる漢方薬に使われる生薬。

白朮(ビャクジュツ)山椒(サンショウ)桔梗(キキョウ)など5~10種類が配合されています。

お屠蘇は、この屠蘇散を日本酒や本みりん300ml程度に対し1パック、7~8時間程浸して作ります。

日本酒が多いと辛口に、本みりんが多いと甘口になりますので、お好みで調整してください。

お屠蘇は、おせちやお雑煮などを食べる前に、若者の精気を年長者に渡すという意味で、年少者から年長者へと盃を順番に進めます。

また、正月三が日の来客には、初献にお屠蘇をすすめて新年のお祝いの挨拶を交わすのが礼儀とされています。

元旦の朝、神棚や仏壇を拝んだ後に家族全員が揃って新年の挨拶をする。そしてお雑煮やおせちをいただく前にお屠蘇を飲む。(未成年は飲んだふりでOK)

素晴らしい日本の文化だと思います。

邪気を払い今年一年の無病長寿を祈って、お正月に「お屠蘇」を飲みませんか?

今年も良い一年でありますように!!

 

酒コラム 日々是好酒 十九杯目
お屠蘇(おとそ)🎵🎵

ヒタスタイル 2020年 1月号掲載