東日本大震災からまもなく10年‥

震災の年に生まれた子供も10歳になります。

皆さん「ハタチ基金」をご存知ですか?

「ハタチ基金」とは、東日本大震災の被災地の子どもたちに寄り添い、2011年から20年間継続的に支援を行う基金です。

被災児および被災地の子供の心のケアに合わせ、学び・自立の機会を継続的に提供する基金として設立されました。

東日本大震災時に0歳だった赤ちゃんが無事にハタチを迎えるその日まで、子供たちへのサポート活動を続けています。

この「ハタチ基金」に設立当初からずっと寄付を続けている酒蔵さんがあります。

宮城県の「一ノ蔵」です。

一ノ蔵では、被災時に蔵元に差しのべられた支援を、被災した子供たちへの「ご恩送り」という形で渡そうと、2011年12月に「未来へつなぐバトン 醸造発酵で子供たちを救おうプロジェクト」を発足しました。

以来、「3.11 未来へつなぐバトン」を販売し、その売り上げの全額を被災した子供たちへの支援基金「ハタチ基金」に寄附する活動を行っています。

昨年も多くのご支援をいただき、総額672万4,556円の寄付金を集め、これまで累計で6,000万5,723円が寄附されました。

「被災した子供達が自分の夢を叶えられるように‥」

息の長い支援を行う蔵元の姿勢には感銘を受けます。

先月2月13日には余震とみられる震度6強の激しい揺れが観測されました。

東日本大震災がいまだに続いていることを思い知らされます。

「できるときに、できることを、できるだけ」

ほんの少しですが、手伝いたいと思います。

 

 

酒コラム 日々是好酒 三十二杯目

一ノ蔵「3.11 未来へつなぐバトン」

ヒタスタイル 2021年 3月号掲載